動画撮影に使えるワイヤレスマイクの選び方
今回はYouTuberの間でも使う人が増えてきたワイヤレスピンマイクの選び方とオススメの製品についてご紹介します。
ひと昔前までは、ワイヤレスマイクというとプロが使うものというイメージが強かったと思いますが、最近は値段も安く、扱いやすい製品が増えてきています。
ワイヤレスマイクについて
ワイヤレスマイクシステムは主にカメラに接続して音声を受け取るレシーバー(受信機)と、マイクを取り付けて音声を送信するトランスミッター(送信機)で構成されています。
ワイヤレスマイクのメリット
最近ではYouTuberの間でも使う人が増えてきているワイヤレスマイクですが使うことでどんなメリットが得られるのでしょうか?以下、ワイヤレスマイクのメリットをご紹介します。
離れた人物の声を拾える
ワイヤレスマイクを使うことで得られる一番のメリットは何十メートルも離れた人物の声も拾えることです。離れた人物を撮影する時は指向性のあるショットガンマイクを使う方法もありますが、有効範囲はせいぜい数メートルですので、それ以上離れている場合はワイヤレスマイクをするしかありません。
機動性の向上
音声をクリアに録音するために、マイクとカメラを長いケーブルで繋いで録音する方法もありますが、それだとケーブルが邪魔になったり、ケーブルの長さ以上離れることはできません。ワイヤレスマイクであればカメラマンを含め、人物がいくら動いても問題ありませんので機動性が向上し、撮影がとても楽になります。
カメラ駆動音の軽減
最近は一眼レフで動画を撮影する人が増えてきており、音にこだわる人は一眼レフに外部マイクを取り付けて撮影している人もいるかと思います。ただ、それだとレンズのフォーカス音や駆動音が一緒に録音されてしまう場合があります。しかし、ワイヤレスマイクであれば必然的にカメラとマイクの距離が離れるのでそのような問題を解決することができます。
騒音の中でも音声をクリアに録れる
人がごった返しているようなイベント会場や、交通量の多い道路など騒音のある環境でも、ワイヤレスマイクとピンマイクを組み合わせれば騒音を大幅に軽減することができます。また、音声は基本的にマイクに近いほうがクリアに録れる性質がありますので、カメラ内臓のマイクで録音するよ圧倒的にノイズの少ない音声が収録できます。
ワイヤレスマイクの種類
昔は高価なプロ向けのものが多かったワイヤレスマイクですが、最近では数万円でも買えるような安くて使いやすい製品も増えてきています。
どう選んだらよいのか迷う方もいるかと思いますが、まずはワイヤレスマイクの種類についてご紹介します。
以下のように、ワイヤレスマイクは大きく別けて3つの種類があります。
周波数帯 | 免許 | 価格 |
A型 | 必要 | 高 |
B型 | – | 高 |
2.4Ghz | – | 安 |
A型
A型のワイヤレスマイクは音楽コンサートやテレビ収録など、絶対に混信が許されないようなプロの現場で使われる周波数であり、使用するには総務省への免許手続き、特定ラジオマイク利用者連盟(特ラ連)への加盟、使用するチャネルの事前申請が必要になり、一般の方が趣味レベルで使用するものではありません。
B型
A型と同じく、プロの撮影現場でも使われるものですが、こちらは免許や事前申請が必要ありませんので、一般の方でも使用されています。ただす、製品の価格はやや高価です。
2.4Ghz
2.4Ghz帯はWi-fiやBluetoothでも使われる通信方式であり、この2.4Ghz帯を使用したものです。最近増えてきたタイプで、A型やB型の周波数を使う製品より価格が安く、購入しやすくなっているのが特徴です。
オススメのワイヤレスマイク
初心者向けワイヤレスマイク(1~2万円)
SONY ワイヤレスマイクロホン ECM-AW4
送信機側にマイクが内臓されているので、これだけでも使用することが可能ですが、他のマイクを別途接続することも可能です。ですので、小型のラベリアマイク(ピンマイク)を接続すればワイヤレスピンマイクとして使用することも可能です。また、接続する他のマイクを高性能なものにすれば、より高音質で音を収録することも可能になります。
これだけお値段が手頃で、使い勝手も良い製品ですので、ワイヤレスマイクの入門機種として大変オススメです。
ただ、Buletoothを使用しているので若干音声の遅れが発生します。ほとんど気付かないレベルですが、どうしても気になる方はこのページの後半で紹介しているBuletoothを使用していない製品選んでください。
引用:http://www.sony.jp/handycam/products/ECM-AW4/
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その他の初心者向けワイヤレスマイク
中級者向けワイヤレスマイク(4~5万円)
オーディオテクニカ ATW-1701/L
この型番ATW-1701/Lの製品はラベリアマイク(ピンマイク)が付属していますので、最初からワイヤレスピンマイクとして使用することができます。
2.4Ghz帯を使用している製品ですが通信が安定していて音飛びなどがなく、とても安定しています。また、受信機側の連続使用時間が12時間(USB充電)、送信機側の連続使用時間が6時間(単3電池)と、長時間の撮影でも安心です。
また、個人的には受信機側にヘッドフォンを指して音声のモニタリングができる点と、手元で簡単にモニター出力のレベル調整をできる点が気に入っています。
しっかりとした造りで操作が少し難しい印象を受けるかもしれませんが、ペアリングも含めて操作はとても簡単です。予算さえあれば初心者の方でも購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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オーディオテクニカのATW-1701が使いやすくて動画撮影に最適
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その他の中級者向けワイヤレスマイク
RODE Filmmaker Kit ワイヤレスマイクキット
上級者向けワイヤレスマイク
ソニー UWP-D11 ワイヤレスマイクロホンパッケージ
ソニーから業務用ワイヤレスマイクとして販売されている製品で、このUWPシリーズはB型の周波数帯を使ったものとして定番になっています。このパッケージは受信機(URX-PO3)と送信機(UTX-BO3)がセットになっているものになります。
プロの現場でも使われるぐらいですので、通信は大変安定しており、当然ながら他の外部マイクやラベリアマイクを接続することも可能です。
ソニー URX-P03D + UTX-BO3(2台) パッケージ
こちらのパッケージは送信機(UTX-BO3)が2台と、音声を2波受信することができる受信機(URX-PO3D)がセットになったパッケージです。
このパッケージを使えば、インタビューされる人とインタビュワーの2人にマイクをつけて、その2つの音声を一緒に受信して録音することが可能になります。
ソニー URX-P03D + UTX-BO3(2台) パッケージ
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以下の記事では一眼カメラに使う外部マイクについてまとめて紹介しています。
https://unknownvideo.info/?p=3934
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