動画編集用パソコンの選び方をまとめてみる

撮影機材

動画編集選びのポイント

動画編集に最適なパソコンを選ぶとき、どんな事に気をつければよいのでしょうか?

パソコン選びのポイントとして、まずは各パーツごとにどんな観点で選べばいいのかをまとめていきたいと思います。

viceoPC

動画編集に向いているのはこんなパソコン

OS Windows 10 Pro 64ビット
CPU Core i7 10700
メモリ 16GB PC4-2666
グラフィック GeForce® GTX 1650
ストレージ 512GB SSD / 1TB HDD
価格 129,800円

これはマウスコンピューターが販売している動画クリエイター向けPCです。

すでに動画編集を快適に行えるように構成されていますので、細かいスペックまで気にしない方であれば、これを購入しておけば問題ありません。

細かなスペックを確認しながらパソコンを選びたい方もいるかと思いますので、各スペックについても解説していきます。

CPU

動画編集向けパソコンを選ぶ時に一番重要なのがCPUです。CPUとはパソコンの頭脳のようなパーツであり、パソコンの性能に大きな影響を与えるものです。

特に動画編集では動画をファイルとして書き出す「エンコード」という処理にCPU性能が大きく影響します。性能の低いCPUではエンコード処理にたくさんの時間がかかってしまい、作業効率が下がってしまいますので、CPUはケチらずに出来る限り高性能なものを選びましょう。

販売されているパソコンのスペック表を見てみると「Core i5」や「Core i7」と書かれているかと思いますが、インテルのCPUの場合、性能は以下のようになっています。

Core i5 < Core i7 < Core i9

動画編集にはCPUに高い能力が求められますので最低でも「Core i5」を選択し、予算があれば「Core i7」や「Core i9」を選ぶようにしましょう。

メモリ

メモリとは一時的にデータを保存しておく作業机のようなパーツであり、メモリの容量が大きければ複雑な処理を同時に行ってもサクサクと軽快に作業することができます。

現在売られているパソコンの多くはメモリ容量が、8GB、16GB、32GBのものです。

そして、動画編集を行うのであれば16GB以上のものを選んでください。8GBでも動画編集ができないわけではありませんが、動作の遅延などが発生して快適に作業できない可能性があります。

さらに複雑な動画編集や4K動画の編集も快適に行いとい考えている場合は32GBのものを選ぶのがオススメです。

容量 用途
8GB フルHDの編集なら可能
16GB 複雑なフルHDの編集のほか、4Kの編集も可能
32GB 複雑な4K編集から高度な3DCG映像の編集も快適

ビデオカード(グラフィックカード)

ビデオカードとは、映像データをディスプレイに表示させたり映像に関わる処理を行うパーツです。

ビデオカードが搭載されていないパソコンもありますが、その場合はマザーボードに載っているチップセットが代わりに映像に関わる処理を行います。このようなオンボード仕様のものは、ビデオカードに比べると性能が劣りますので、動画編集を行うのであればビデオカードが搭載されたものを選んだほうがよいでしょう。

ビデオカードには多くの種類があり、大変高価なものもありますが、たいていは3Dグラフィックゲーム向けのものであり、動画編集だけであればそこまで高価なビデオカードは必要ありません。

SSD

SSDとはHDDよりもデータ読み書きが高速に行える記憶装置のことです。

データの読み書きが高速なので、SSDにOSや動画編集ソフトをインストールをすればパソコンの起動時間が圧倒的に早くなったり、動画編集ソフトの動作が軽快になるなどのメリットがあります。

容量は250GBほどあれば問題ありません。

HDD

SSDはHDDに比べてデータの読み書きが高速ですが、値段が高価であるというデメリットがあり、最近はSSDとHDDの両方を搭載したパソコンが増えてきています。

OS、ソフトウェア、よく使うファイルなどはSSDに保存し、あまり使わないファイルはHDDに保存するという使い方をする為です。

動画編集をやっていると、サイズの大きな動画ファイルを扱うのですぐにHDDの容量が不足する場合がありますので、最初からHDDの容量が大きなパソコンを選択するのがオススメです。


オススメの動画編集PC【低価格モデル】

動画編集に挑戦してみたいけど、できるだけ安く済ませたいという方はまずマックではなく、ウィンドウズのパソコンを選んでください。マックのPCはオシャレですがスペックの割りにはやや高額です。

また、ノートパソコンを選ぶのではなくデスクトップPCを選ぶこともポイントです。ノートパソコンは小型でコンパクトではありますが、その分製造コストがかかっており、デスクトップに比べて値段は高めになっています。

下記で掲載しているオススメの機種は、CPUがCorei5で、メモリは16GBになっており、基本的な動画編集であれば十分に行えるスペックになっています。

また、動画編集マシンとしては最低限のスペックですが、普段使いのPCとしてしてはハイスペックな部類ですのでネットのブラウジングやオフィスソフトの操作はサクサク行えます。


ドスパラ レイトレック-V アドビCC推奨モデル

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core i5-9400
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
グラフィック インテル UHDグラフィックス630
ストレージ 250GB SSD / 1TB HDD
価格 79,980円

マウスコンピューター / mouse DT8-G

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core™ i5-10400
メモリ 8GB PC4-2666
グラフィック インテル UHDグラフィックス
ストレージ 256GB SSD
価格 79,800円

※このモデルはメモリを8GBから16GBにカスタマイズするのがオススメです。

低価格モデル①~②の特徴

  • 動画編集を始める初心者に最適なモデル
  • 10万円以下で買えるお得な価格設定
  • メモリを16GB搭載でフルHDの動画編集なら全く問題なし
  • SSD搭載でブラウジングやオフィスソフトの操作はサクサク




オススメの動画編集PC【標準モデル】

フルHD動画をサクサク編集するなど、本格的に動画編集を行いたいというのであれば、CPUはi7を選んでおくといいでしょう。動画のレンダリングや書き出し処理も高速に行うことが可能です。

これだけのスペックがあればPCの動作が遅くてイライラすることもないですし、複雑な編集をしなければ4K映像の編集も可能です。

マウスコンピュータ DAIV Z5 (定番モデル)

OS Windows 10 Pro 64ビット
CPU Core i7 10700
メモリ 16GB PC4-2666
グラフィック GeForce® GTX 1650
ストレージ 512GB SSD / 1TB HDD
価格 129,800円

DELL XPSタワー プラチナ(GTX1660Ti搭載)

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core i7-10700
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
グラフィック GeForce GTX 1660Ti 6GB
ストレージ 512GB SSD / 2TB HDD
価格 147,420円

ドスパラ raytrek XT レイトレック XT

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU Core i7-9700K
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
グラフィック GeForce GTX 1660 SUPER 6GB
ストレージ 512GB NVMe SSD / 2TB HDD
価格 144,980円
標準モデル①~③の特徴

  • コストパフォーマンスに優れた標準モデル
  • Corei7搭載でストレスのない動画編集が可能
  • 複雑な編集でなければ4K映像の編集も十分可能
  • 高性能なグラフィックボート搭載




オススメの動画編集PC【ハイエンドモデル】

4Kの60P映像や3DCGなど、高度な映像編集を行う予定があるのであれば、下記のような構成のPCがオススメです。

メモリを32GB積んであり、グラフィックボードも高性能なものを積んでいます。

特にグラフィッグボードのGeForce GTX 2060はグラフィックスメモリとして8GBも搭載されてるほか、8K解像度での表示に対応する「DisplayPort 1.4」「HDMI2.0b」出力端子まで搭載されているものなので、どんな動画編集でも困ることはないでしょう。

マウスコンピュータ DAIV Z9

OS Windows 10 Pro 64ビット
CPU Core i7 10700
メモリ 32GB PC4-2666
グラフィック GeForce RTX™ 3070 8GB
ストレージ 512GB SSD / 2TB HDD
価格 209,800円

ドスパラ raytrek XXV 9980XE搭載モデル

OS Windows 10 Pro 64ビット
CPU Core i9-9980XE
メモリ 32GB DDR4 SDRAM
グラフィック GeForce RTX 2060 SUPER 8GB
ストレージ 1TB NVMe SSD
価格 269,980円
ハイエンドモデル①~③の特徴

  • どんな映像編集にも耐えるハイエンドモデル
  • Corei9搭載で4K映像の編集もサクサク
  • どんな作業も余裕の32GBメモリ
  • 大容量ストレージ


デスクットプとノートのどっちがいいのか?

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ノートパソコンのメリット・デメリット

ノートパソコンを選ぶ一番のメリットは携帯性です。どこへでも自分の好きな場所に持ち運んで作業がしたいという方は、迷わずノートパソコンを選びましょう。

ただ、ノートパソコンはデスクトップと比べて劣る点がいくつかあります。デスクトップと比べると性能的にやや劣り、値段もやや高額です。ですので動画編集も可能な高性能なノートパソコンを購入しようとすると、どうしても値段は高くなってしまうのです。

また、ノートパソコンは容量が少ないものが多いので注意が必要です。ファイルサイズの大きな動画を扱っていると、どうしても容量が不足しがちですので、購入時にはできるだけ容量の大きなものを選びましょう。それでも容量が足りないという方は外付けハードディスク等を上手く活用しましょう。

デスクトップパソコンのメリット・デメリット

デスクトップの大きなデメリットは携帯性がないという点ですが、ノートパソコンにはないメリットがたくさんあります。

まず、拡張性があるのでハイスペックなPCを構築しやすいというところです。高性能なビデオカードを積んだり、HDDを何台も積むことができたりと、カスタマイズすることでよりハイスペックなPCにすることが可能です。

また、ディスプレイを自由に選ぶことができますので、大画面のディスプレイにしてみたり、2枚並べてマルチディスプレイ環境を構築することもできます。特に動画編集のような作業をノートパソコンの小さい画面で続けるのは厳しいものがあります。

結論:動画編集するならデスクトップがオススメ

携帯性を考えればノートパソコンなのですが、動画編集のし易さを考えればデスクトップパソコンを選ぶことをオススメします。

予算を抑えながらもハイスペックな環境を構築できますし、解像度の高い大画面ディスプレイも用意すれば、動画編集は圧倒的にやりやすくなります。

WindowsとMacのどっちがいいのか?

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正直、どっちでもいい

クリエイター系の人達は多くの人がMacを使っているという印象があるかもしれませんが、これは好みの問題なのでどっちでも構いません。

どちらかが優れていてどちらかが劣っていりわけではありません。Macのスタイリッシュなデザインが良ければMacを選んでもいいですし、Windowsのほうが使い慣れているという人はWindowsを選んでもよいでしょう。

ただ、同じスペックのマシンであってもMacは値段が高額です。予算を抑えたい人はWindowsのほうがオススメです。

使う編集ソフトに合わせるのもあり

動画編集ソフトにはアドビのPremiere(プレミア)のように、MacとWindowsの両方に対応しているものもありますが、そうでないものもあります。

例えば、プロ用の編集ソフトであるEDIUS(エディウス)はWindowsにしか対応していません。また、YouTuberの間でも使っている人の多いFinal Cut Pro(ファイナルカットプロ)はMacにしか対応していません。

動画編集パソコンのOSを選ぶ時は、使う編集ソフトの事も考えながら選んでみるとよいでしょう。


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