YouTuberの確定申告についてまとめてみる

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もうそろそろ今年も終わりということで、確定申告の時期も近づいてきました。私はすでに何回かYouTuberとして得た収入を確定申告していますが、その経験をもとに確定申告についてまとめてみようと思います。

YouTuberも確定申告しないとダメ?

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確定申告とは

確定申告とは一年間のうちに得た利益を税務署に申告する手続きのことです。

確定申告をすることによって、自分の収入に対してどれだけの税金を払えば良いか分かりますので、確定申告後は定められた金額を税務署に支払うことになります。

サラリーマンだと、会社が毎月の所得税を計算して勝手に手続きしてくれますが、自営業の方や副業で利益を得ている方は自分で確定申告する必要があるのです。

確定申告が必要となる条件

確定申告が必要になる条件は様々あるのですが、主な基準は以下の通りです。

① 会社からの給与が2000万を超える人
② 2か所以上の会社から給与を貰っている人
③ 会社などから給与を貰っており、それ以外の所得が20万円以上の人
④ 会社などから給与を貰っておらず、それ以外の所得が38万円以上の人

他にも確定申告が必要な場合がありますが、詳細は以下のサイトを確認してください。

screenshot

国税庁「申告書の提出が必要な方」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm

YouTuberの場合

YouTuberの場合、大きく関連するのは③と④の条件です。


③ 会社などから給与を貰っており、それ以外の所得が20万円以上の人
④ 会社などから給与を貰っておらず、それ以外の所得が38万円以上の人

会社勤めなどをしていてYouTubeからの所得が20万円を超える人や、専業YouTuberとして活動している人でYouTubeからの所得が38万円を超える人は確定申告が必要になります。

収入と所得の違い

給与以外の”所得”の額で確定申告が必要かどうか決まるわけですが、”収入”と”所得”は違います。”所得”は以下のように計算された金額です。

収入- 経費 = 所得

経費とは収入を得る為にかかった費用のことで、YouTuberであればビデオカメラなどの機材代や、撮影に掛かる費用が該当します。ですので、YouTubeからの収入が30万円で経費が20万円あれば、所得は10万円となり、確定申告する必要はなくなります。

経費として認められるものは?

YouTuberの活動の中で経費として認められるものにはどんなものがあるのでしょうか?

以下、経費になる可能性のあるものの一例です。

・動画編集用のパソコン
・動画編集ソフトの購入代
・ビデオカメラなどの機材代
・撮影スタジオ代
・ロケ撮影時の交通費
・打ち合わせ時の会議室代
・撮影に使った消耗品 など

経費に関わる注意事項

経費として計上するには領収書は必ず必要になりますので、きちんと保管しておきましよう。

また、経費として計上できるものは、収入を得るためにどうしても必要だったものでなければなりません。欲しかった家電を購入して家電のレビュー動画を公開したとしても、その後ずっと私的利用していれば、それは経費として認められない場合があります。

ビデオカメラやパソコンについても、私的にも利用しているのであれば、全額を経費にすることはできません。YouTube利用6割、私的利用4割であれば、ビデオカメラの購入金額の6割を経費にすることができますが、税務署のチェックがあった場合には割合の証拠を示す必要があります。

私が以前、ビデオカメラを経費にする方法を税務署の方に聞いたときには、ざっくりとでもいいのでビデオカメラを使った日の記録を残しておくのが良いといわれました。使用時間を詳細に記録しないまでも、この日は私的に使ったとか、この日はYouTubeに使ったなどの記録があるとそれが証拠になるとのことです。

経費にできるかどうかは、素人には判断が難しい場合が多いです。税務署に電話をすれば親切に教えてくれますので、不明点があれば税務署にご相談することをオススメします。

中学生や高校生でも確定申告しないとダメ?

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未成年でも確定申告する必要があります

YouTuberといえば中学生や高校生で活動している人も多いかと思いますが、未成年であっても所得金額が38万円を超える場合には確定申告が必要になります。

また、高校生の場合は所得金額が38万円を超えると親の扶養対象外となってしまい、扶養控除を受けられなくなります。親が支払う税金の額に影響が出る場合がありますので、必ず親に伝え、相談してください。

参考サイト

確定申告しないとどうなる?

YouTubeからの収入というのはGoogleアドセンスを通して銀行口座に支払われるのが基本です。

これらのお金の動きは銀行が全て記録として残されており、申告漏れの疑いのある人に対して、税務署はその記録を調べることができますので、申告漏れは基本バレてしまうものと考えましょう。

もし、申告漏れが発覚した場合には追徴課税が課せられることにより、本来支払うべき金額よりも多くの金額を支払わなくてはならなくなります。

※ 追徴課税は原則、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額になります。ただし、自己申告すれば5%の割合を乗じて計算した金額になります。

確定申告のやり方について

確定申告は実際に税務署に出向いて行う方法のほかに、郵送やインターネット上で行う方法があります。私はいつも郵送で済ませているのですが、その時にいつも参考にさせてもらっているサイトを以下に紹介します。

参考サイト「アフィリエイトの確定申告のやり方」

青色申告と白色申告のどちらで申告したらいいのか?

青色申告は控除を受けられるなどのメリットがある一方で、事前届出が必要だったり、記帳・決算書の作成が必要だったりと少し面倒な面があります。

収入の多いトップYouTuberや、YouTube以外の事業もやっているYouTuberであれば青色申告している方が多いようですが、収入がそこまで多くなく、手軽に申告を済ませたいのであれば、白色申告がオススメです。

雑所得と事業所得のどちらで申告したらいいのか?

確定申告時には雑所得と事業所得のどちらかで申告することになるのですが、普通のYouTuberであれば「雑所得」で申告するのが通常です。

事業所得として申告するのは、個人事業主としての届けを出している人だったり、事業規模の収入が継続的に入っている人です。ただし、明確な線引きはありませんので収入額の大きい人は税務署に相談してみるとよいでしょう。

会計ソフトで簡単にできる確定申告

煩わしい確定申告の作業も会計ソフトを使うことで、初心者の方でも簡単に済ませることもできます。

以下、人気YouTuberであるくまみきさんが使っている会計ソフト「freee(フリー)」の紹介動画です。

クラウド会計ソフト freee(フリー)



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