YouTubeのトレンド動画がウザすぎる件

YouTubeで稼ぐ, 注目動画

あなたは今までに芸能人の画像とニュース記事のコピペだけで構成された動画をYouTubeで観たことはないでしょうか?

それらの動画はトレンド動画と呼ばれ、話題の出来事を動画にして再生回数を伸ばし、お金を儲けるためだけに作られた動画です。最近ではそんな低品質な動画がYouTube上に溢れ、はっきり言ってウザすぎるのでその実態について書いていきたいと思います。

トレンド動画の特徴

これらの動画はYahooニュースに掲載されるような旬なニュース記事が元になっており、それに関連する画像や文字を動画内にコピペする形で作られています。また、テキスト読み上げ機能を使用したり、適当なBGMをつけて動画っぽく見せるのも特徴です。

  • 元ネタが話題のニュース記事

  • ニュース記事を丸パクリ

  • 芸能人の画像を使いまくる

  • テキスト読み上げ機能を使用

  • 極めて低品質

この手の動画は「数打てば当たる」と信じられており、より短時間で効率的に作らなくてはならないという裏事情もあって、ひとつひとつの動画は極めて低品質で見るに耐えない動画ばかりです。

これらの多くはWindowsムービーメイカーかimovieで作られており、構成や見せ方はみな似たり寄ったりのものが多いというのも特徴のひとつです。

無数に存在するトレンド動画系チャンネル

ゴミのようなトレンド動画を量産するチャンネルがどれだけあるのかを調べる為に、YouTubeで「トレンド」というキーワードで検索を行いました。

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検索結果ページ

また、検索フィルターを使って検索結果ページにチャンネルだけを表示させてみます。その結果がこちら

トレンド動画の実態

全てではないでしょうが、ほぼ全てが低品質なトレンド動画を垂れ流すチャンネルであり、検索結果の20ページ先まで似たようなチャンネルが並びます。

これはあくまでチャンネル名に「トレンド」というキーワードが含まれているチャンネルだけの話です。「旬のニュース」や「芸能ニュース」などのキーワードでチャンネル名を構成しているチャンネルも含めると、この手のチャンネルがYouTubeに無数に存在していることが容易に推測できます。

なぜこんなにトレンド動画系チャンネルが多いのか?

あなたはこんなキャッチコピーをネット上で見たことはないでしょうか?

  • 「誰でも簡単!あなたもYouTubeで月収36万円!」

  • 「顔出し不要!撮影不要!たった10分で動画が完成!」

このようなキャッチコピーが並んでいるサイトを見てみると、たいていはメールアドレスの入力フォームが用意されています。

そして、メールアドレスを登録するとメールマガジンが送られてきます。メルマガには「YouTubeでこんなに稼げるだよ」「誰でも簡単にできるんだよ」という内容が書かれており、最終的には情報商材を買わせるように誘導してきます。

そうです。その情報商材に書かれているお金の稼ぎ方というのが、この芸能ニュースなどのトレンドを扱った動画を量産して稼ぐ方法なのです。

トレンド動画は稼げるのか?

トレンド動画というのは1発当たった時の再生回数の伸びが絶大であり、動画がヒットすれば数日のうちの数百万アクセスを集めることも可能でしょう。ただし、以下のような3つの大きな問題点があり、安定して稼ぐ事はまずできません。

1、ライバルが多すぎる

この記事の序盤ではトレンド動画をアップするチャンネルが無数に存在することをお伝えしましたが、現在この手の動画は完全に飽和状態です。これらの動画がまだ少なかった2年ぐらい前であれば、コンスタントにヒット動画を生み出し、それなりのお金を稼ぐことができたでしょう。

しかし今はライバルが多すぎます。現状を知りたい方は、YouTubeでいまワイドショーで話題になっている芸能人の名前を検索してみてください。典型的なトレンド動画がずらっと検索結果ページ表示されます。そして、それらの動画の再生回数は1000回に満たないものが大半です。

2、視聴者維持率の低い動画は検索順位が下がる

YouTubeで多くのアクセスを集めるにはYouTube上での検索順位を上げる必要があります。そして、YouTubeは検索順位の決定に視聴者維持率という指針を利用しています。これは簡単に言うと動画がどれだけ長く見られたかを表すものです。

面白い動画というのは自然と視聴者維持率が高くなりますし、多くのトレンド動画のように低品質で見るに耐えないものは視聴者維持率が下がります。結局、視聴者維持率の低いトレンド動画は検索結果に表示されることなくYouTube上のゴミとして埋もれていきます。

3、ペナルティとアカウント停止のリスク

トレンド系の動画というのはニュース記事を丸パクリしたり、芸能人の肖像権も無視しているものがほとんですので、ペナルティを受け動画が削除されたりアカウント停止になるケースが後を絶ちません。なかにはテレビのニュース映像をそのまま使用しているチャンネルもあったりしますが、そのようなチャンネルはかなり短期間のうちにアカウント停止になります。

アカウント停止なれば当然、広告収入は得られません。全て水の泡です。

さいごに

結局、今の現状ではライバルが多くなりすぎてしまい。トレンド動画でヒット動画を何本も出すのは大変厳しい状況です。ネット上で稼ぐ人たちというのは常に他の人とは違うことをしています。情報商材に書かれてる事をそのまま実践して楽に稼げるわけはありません。

このような情報商材に手を出すのはITリテラシーの低い年配の方が多いそうですが、もうこれ以上YouTube上にゴミ動画を投稿するひとが1人でも減る事を祈ります。

 



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Comment

  1. […] 芸能人やニュースのコピー おもしろ画像のコピーなどを動画にしてアップし、広告収入を得ようとするノウハウがあるらしいですが、当社ではこのような「ノウハウ?」を伝えることはありません。 このブログの記事を読んでみてください。 YouTubeのトレンド動画がウザすぎる件 […]

  2. Hiro より:

    「顔出し不要!撮影不要!たった10分で動画が完成!」を買ってしまった一人……

    とにかく、トレンド記事をパクれ!クオリティより数だ!つべの規制にだけは注意しろ!(規制されなければなんでもあり?)な内容
    トレンドワード検索、読み上げサービスまで提供されるので動画?の乱造は可能だがクオリティは作り手のセンスにゆだねられる

    手法は間違ってないのだろうけど、誤字脱字、読み違え、テキストと音声の大幅なズレ等々……これでチャンネル登録お願いします、と?!
    一度でも自分の動画?をチェックしているんだろうか?

    チャンネル登録ならずチャンネル拒否はないものだろうか

  3. komatsu より:

     とても参考になる記事を拝読させて頂きました。

    テキストスクロールのトレンド動画は見る気がしなで、閉じるのは私だけでは無かったのですね。

     そこには金よこせ的な、あざとさが垣間見えるからなのでしょうか。

     たま~に、この手の動画でも100本に1本くらいの
    割合で良い物が存在しているのですがね。^^;

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